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八重歯と乱杭歯の矯正

八重歯というのは犬歯(糸切り歯)が正常な位置ではなく、歯列の前の方(唇側)に生えたものです。

犬歯は一般的に犬科やネコ科の様な肉食獣や、人間、類人猿などの雑食獣に生えている歯で要するに「牙」の事です。

この牙の役割は獲物を仕留める時に用いるものですから、犬歯は非常に歯の根が深くて骨にしっかり固定された丈夫な歯です。

又、犬歯は歯の病気にも強く虫歯などにもなり難いと言われています。

八重歯は欧米では「ドラキュラの歯」と呼ばれて忌み嫌われていますので、大方の方は子供の時に矯正しています。

日本では子供の八重歯は「かわいい」という事で矯正しないまま大人になる方も多かったのですが、最近は欧米と同じ様に悪い歯並びのひとつと認識して、子供の時に矯正する方が多くなって来ました。

顎の骨も歯もまだ成長期にある子供の場合、八重歯の矯正は歯を一切抜く事無く(抜歯)器具を使って矯正する事が可能ですが、成人ではほとんどの場合抜歯が必要です。

ただ抜歯をする場合でも八重歯自体を抜くのではなく、八重歯を正常な位置に戻す事を邪魔している歯を抜歯します。

乱杭歯というのは犬歯だけでなく多くの歯がデタラメな位置、デタラメな方向に向けて生えたもので、八重歯も乱杭歯の一種と言えます。

矯正の方法は八重歯の矯正を大掛かりにしたもので、子供の時に矯正をするのなら多くの場合抜歯をせずに、歯を正常な位置に並び替える事も可能です。

ただ成長が止まった大人の乱杭歯を矯正する場合は、抜歯が必要になる事が多い様です。

抜歯が必要かどうかは最初に医師が歯を慎重に診察して決めた上で、矯正の方法、スケジュールなどと共に説明します。

もちろん大人の永久歯は1度抜歯すると二度と生えてくる事がありませんので、抜歯が必要な時も最小限度に止める様にします。

日本人の乱杭歯の矯正で抜歯が必要な場合は、犬歯の隣にある第一小臼歯を抜歯する事が多い様です。

乱杭歯の矯正は多数の歯を矯正する必要がある為矯正には時間が掛かり、一般的には約2年程度の矯正期間が必要です。

但し、乳歯がまだ残っている子供の乱杭歯の矯正の場合は乳歯の状況に合わせて矯正を進めますので、その状況次第で矯正期間が変わって来ますが、期間はおおむね大人と同じだと考えれば良いでしょう。

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